お盆や夏休みに、久しぶりに実家へ帰る方も多い季節です。
京都では、五山の送り火が夏のひと区切り。家族が集まり、少しゆっくりできるこの時期は、実は実家の「今」に向き合う、またとない機会でもあります。
普段は離れて暮らしていると、実家の小さな変化に気づく機会はなかなかありません。だからこそ、帰省したこのタイミングで、家・庭・お墓の様子を少し気にかけてみてください。
なぜ、お盆が「見直しどき」なのか
実家のことは、判断できる人がそろわないと、なかなか話が進みません。
お盆は、離れて暮らす家族が顔を合わせる貴重な機会です。そして夏は、庭の茂りや家の湿気など、傷みや変化がいちばん見えやすい季節でもあります。「気づける人」と「気づきやすい季節」が重なるのが、お盆の時期なのです。
逆に、この機会を逃すと、次に家族がそろうのは年末や来年のお盆。そのあいだ、実家は誰にも見られないまま、時間だけが過ぎていきます。
家:しばらく空いていた部屋を見てみる
親御さんが施設に移っていたり、家を空ける時間が長かったりすると、家のなかは少しずつ変わっています。次のようなところを見てみてください。
- 玄関や押し入れを開けたときの、こもったにおい
- 水回りや窓まわりのカビ、天井や壁のしみ
- 畳の沈み、木部の白い粉や羽アリ(シロアリの兆し)
- 郵便受けにたまった郵便物
こうした小さなサインは、家が弱りはじめている合図です。夏の湿気の時期は、とくに傷みが進みやすくなります(あわせて夏のあいだに、空き家を一度見にいきませんかもどうぞ)。
庭:夏の庭は、変化がいちばん見える
夏の庭は、一年でもっとも変化がわかりやすい場所です。
伸びきった雑草、道路やお隣へはみ出した枝、茂みの奥にできた蜂の巣。木が去年より明らかに大きくなっていないか、幹や枝が家や電線に近づいていないか。
普段そばにいないからこそ、久しぶりに見たときの「あれ、こんなに茂っていたかな」という感覚が、いちばんのサインになります。
お墓:お参りのついでに、状態も見ておく
お盆は、お墓参りの季節でもあります。手を合わせるついでに、お墓まわりの様子も見ておきたいところです。
雑草の茂り、灯籠やお花立ての傾き、まわりの木の枝の張り出し。遠方でなかなか通えないお墓ほど、こうした変化がそのままになりがちです。次にいつ来られるかを思うと、今できることを少し進めておくと安心です。
気づいたことは、写真に撮っておく
見て回って気になったところは、スマートフォンで写真に撮っておくのがおすすめです。
その場ではうまく言葉にできなくても、写真が一枚あれば、離れて暮らす家族にも状況が伝わります。来年帰ったときに見くらべれば、変化の速さもわかります。あとで専門の人に相談するときも、写真があると話が早く進みます。
「あとで」と思っているうちに、忘れてしまうものです。気づいたその場で、一枚だけでも残しておいてください。
家族で、これからを話すきっかけに
気づいたことは、その場で家族と共有しておくのがおすすめです。
実家をこれからどうするのか――住み継ぐのか、貸すのか、売るのか、しばらく管理を続けるのか。誰が中心になって見ていくのか。答えをすぐに出す必要はありません。
ただ、家族がそろっているうちに「一度話しておく」だけで、その後の動きはずいぶんスムーズになります。先送りにするほど、決めるのが難しくなっていくものです。
気づいたことを、そのままにしない
とはいえ、帰省中に使える時間はかぎられています。「気になったけれど、手をつけられなかった」で終わってしまうことも少なくありません。
一輪は、家・庭・お墓のどれについても、「誰に頼めばいいか分からない」を最初に受け止める窓口です。京都・長岡京を中心に、遠方にお住まいでも、代わりに見守り、写真付きでご報告します。帰省で気づいたことがあれば、まずはお聞かせください。